空き家ホームステージング メリット

空き家メリット

日本の基準では古くなればなるほど、メリットがなくなる日本のシステム。

家の資産価値というのは新築の方が高く、築年数が古くなるにつれて価値が減少していきます。しかし「古い家」といった場合に明確な基準はありません。一定の目安となるのが税法上の耐用年数で、木造や鉄筋コンクリートなど構造ごとに年数が定められています。

木造住宅は耐用年数が22年のため、木造建築の多い中古の一軒家は築20年を超えると「古い」という認識になるのが一般的です。そして建物の構造に関わらず、築40年では建物の資産価値はほぼゼロになると言われています。

耐震基準

古い家の判断基準となるのは、築年数だけではありません。その家が「旧耐震基準」か「新耐震基準」のどちらで建てられたかも価値評価になります。

家を建てる際には建築基準法に準拠する必要があります。この中には耐震基準が含まれますが、実はこの耐震基準は、1981年に大きな変更が行われました。旧耐震基準では震度5程度までしか耐えられないですが、新耐震基準では震度6~7の地震に対応しています。そのため、古い家を売却する上で、建てられたのが1981年より前か後かというのは大きなポイントです。

デメリットの維持管理

空き家であっても、維持するためにはお金がかかります。電気や水道などの光熱費は、解約の手続きをしない限り、基本料金がかかるものです。

固定資産税も維持費として必要な費用です。空き家であっても建物が建っていれば税率は軽減されます。しかし、倒壊の危険のある空き家や、衛生上の問題がある物件、荒れ放題で景観を損ねる建物の場合などは「特定空き家等」とみなされ、軽減税率が適用されなくなってしまいます。そのため空き家であってもある程度の管理をしておく必要があるのです。

地に建物を建てる際に守らなければならない基準として「容積率」と「建ぺい率」があります。これは建築基準法によって用途地域ごとに定められている基準です。

昔の基準で建てられた面積の建物が、現在の基準には適合しない場合もあるのです。基準から外れてしまった建物を「既存不適格」といいます。

古い土地の場合、隣との境界があいまいになっている可能性があります。土地の境界というのは隣とのトラブルになりがちな問題です。

中古住宅としては販売しづらい古い家を売却する場合、最初はなるべく「古家付き土地」として売り出すことも検討しましょう。その際にホームステージングを検討できばトライしてもOKかもしれません。